演算子

演算子

演算子とは、四則演算や比較、論理式をを立てるときなどに使用します。

算術演算子

加法演算子 +

$x = $a + $b;

$a と $b　の値を足したものを $x に代入します。

加法演算子 -

$x = $a - $b;

$a から $b の値を引いたものを $x に代入します。

乗法演算子 *

$x = $a * $b;

$a と $b を掛けた値を $x に代入します。一般に使われる×記号と同じです。

乗法演算子 /

$x = $a / $b;

$a を $b で割った値を $x に代入します。一般で言う÷の意味です。Perlには変数型の概念が無いので、小数点以下まで計算し代入されます。

乗法演算子 %

$x = $a % $b;

$a を $b で割ったときの余りを $x に代入します。

指数演算子 **

$x = $a ** $b;

$a を $b 乗したときの値を $x に代入します。

単項演算子 -

$x = - $a;

$a の値の符号を反転させた値を $x に代入します。一般的に使われるマイナス記号(-)と同じなので、特に演算子として意識する必要は無いでしょう。$aの値が文字列のときにも、符号の反転は行われます。

文字列演算子

文字列連結演算子 .

$x = $a . $b;

文字列$a と 文字列$b を連結したものを $xに代入します。

繰り返し演算子 x

$x = $a x $b;

文字列$a を $b 回繰り返した文字列を $x に代入します。

例：

$bo = "#";
$sen = $bo x 10;
print "$sen";

出力：

##########

代入演算子

代入演算子 =

$x = $a;

$x に $a の値を代入します。

組み合わせ代入演算子

$x += $a;　　$x = $x + $a;　と等価。

$x -= $a;　　$x = $x - $a;　と等価。

$x *= $a;　　$x = $x * $a;　と等価。

$x /= $a;　　$x = $x / $a;　と等価。

$x %= $a;　　$x = $x % $a;　と等価。

$x **= $a;　　$x = $x ** $a;　と等価。

$x .= $a; 　$x = $x . $a;　と等価。

$x x= $a;　　$x = $x x $a;　と等価。

オートインクリメント演算子

$x++;　$x = $x + 1;　と等価。

$x--;　$x = $x - 1;　と等価。

数値比較演算子

等しい ==

$x = $a == $b;

$x に $a と $b の値が等しければ true(1) を、等しくなければ false("") を返します。

等しくない !=

$x = $a != $b;

$x に $a と $b の値が等しければ false を、等しくなければ true を返します。

より小さい <

$x = $a < $b;

$x に $a が $b の値より小さければ true を、大きければ false を返します。

より大きい >

$x = $a > $b;

$x に $a が $b の値より小さければ true を、大きければ false を返します。

より小さいか等しい <=

$x = $a <= $b;

$x に $a が $b の値より小さいか等しければ true を、大きければ false を返します。

より大きいか等しい >=

$x = $a >= $b;

$x に $a が $b の値より大きいか等しければ true を、小さければ false を返します。

比較 <=>

$x = $a <=> $b;

$a と $b の値を比較して、等しければ 0 を、$a が大きければ 1 を、 $b が大きければ -1 を $x に返します。

文字列比較演算子

等しい eq

$x = $a eq $b;

$x に $a と $b の値が等しければ true(1) を、等しくなければ false("") を返します。

等しくない ne

$x = $a ne $b;

$x に $a と $b の値が等しければ false を、等しくなければ true を返します。

より小さい lt

$x = $a lt $b;

$x に $a が $b の値より小さければ true を、大きければ false を返します。

より大きい gt

$x = $a gt $b;

$x に $a が $b の値より小さければ true を、大きければ false を返します。

より小さいか等しい le

$x = $a le $b;

$x に $a が $b の値より小さいか等しければ true を、大きければ false を返します。

より大きいか等しい ge

$x = $a ge $b;

$x に $a が $b の値より大きいか等しければ true を、小さければ false を返します。

比較 cmp

$x = $a cmp $b;

$a と $b の値を比較して、等しければ 0 を、$a が大きければ 1 を、 $b が大きければ -1 を $x に返します。

含む =~

$x = $a =~ /$b/

$a が $b の文字列を含んでいれば $x に true を 含んでいなければ false を返します。

含まない !~

$x = $a !~ /$b/

$a が $b の文字列を含んでいれば $x に false を 含んでいなければ true を返します。

論理演算子

短絡論理積演算子 &&

$x = $a && $b;

$a , $b ともに true の時のみ $x に true を返します。どちらかが false だった場合、必ず false が返されます。

|| と比べて優先度が高く設定されています。

論理積演算子 and

$x = $a and $b;

基本的に && と同じですが、非常に優先度が低く設定されています。

短絡論理和演算子 ||

$x = $a || $b;

$a , $b のどちらかが true の時に $x に true を返します。双方とも false だった場合 false が返されます。

&&　と比べると優先度は低いです。

論理和演算子 or

$x = $a or $b;

基本的に || と同じですが、非常に優先度が低く設定されています。

排他的論理和演算子 xor

$x = $a xor $b;

$a , $b の両方が true もしくは false だった場合は false 、どちらかが true でどちらかが false だった場合 true を返します。

単項論理否定演算子 !

$x = !$a

$a が ture であれば $x にfalse を、false であれば true を返します。

単項論理否定演算子 not

$x = not $a

基本的に ! と同じですが、非常に優先度が低く設定されています。